11月6日(土)、環境新世紀みらい宣言20th記念事業「ウルシモリモリプロジェクト」が山王海ダム奥の「平成の森」で開催されました。

山王海ダムは紅葉が進み、茶色が多くなってきたようですが、青空が広がってきて綺麗です。
ここからさらに4kmほど山奥に進むと「平成の森」があります。
今日はこの場所にウルシを100本植林します。

今日は40名近くの方が参加して行われます。続々と集まってきました。
当研究所からは12名が参加しています。
開会行事では当研究所がこの事業の主催者なので、阿部理事長が挨拶をしました。


植林作業の前に浄法寺漆産業の松沢さんから、ウルシの特性を活かした可能性などをお話しいただきました。
「ウルシを塗り乾燥させるとプラスチックのように固くなり強度が保てる。しかし光に当たると分解するので、マイクロプラスチックのよう環境に悪影響を与えることもない。近年、文化財の修復には漆を使うことが文化庁から通達され、漆の需要は増えてきているのでビジネスチャンスでもある」

ウルシの植林作業は次世代漆協会の細越さんの指導で行われました。
ウルシの木は枝だけの苗なのでかぶれることはほとんどないそうですが、念のために肌が出ているところにはクリームを塗り、ゴム手袋をして行います。

今日は100本のウルシを植えました。


作業の後にはウルシの種で作った「漆茶」が振舞われました。
香りのよい美味しいお茶でした(〇〇に効果があるとかないとか・・・)

漆茶を販売している浄法寺漆産業さんのテントには漆かきの道具や漆を使った商品の紹介もあり、みなさん興味津々。
実はJR東日本の「TRAIN SUITE四季島」の客室の内装に浄法寺漆産業さんの漆塗りパネルが採用されています。


最後に参加者からの感想をお話しいただき終了しました。お疲れさまでした。


「ウルシモリモリプロジェクト」は、今年7月に紫波町とウルシ産業の振興を進めていくための基本協定を締結した次世代漆協会、浄法寺漆産業、ウルシネクストの植林事業を紫波みらい研究所が委託され行われました。
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